屋根の仕組み
屋根の構造を知ろう
屋根は複数の部材で構成されており、それぞれが重要な役割を果たしています。屋根の構造を知ることで、どこに問題があるのか、どんな工事が必要なのかを理解しやすくなります。
※図解イメージ
屋根を構成する主な部材
1. 瓦(かわら)
屋根の最も外側にある部材です。雨や風、日光から建物を守る第一の防御線となります。瓦には粘土瓦、セメント瓦、金属瓦など様々な種類があります。
2. 桟木(さんぎ)
瓦を引っ掛けて固定するための木材です。横方向に等間隔で取り付けられています。
3. ルーフィング(防水シート)
野地板の上に敷かれる防水シートです。瓦の隙間から入った雨水が建物内部に侵入するのを防ぎます。屋根の防水性能を左右する非常に重要な部材です。
4. 野地板(のじいた)
屋根の下地となる板です。垂木の上に張られ、ルーフィングや瓦を支えます。
5. 垂木(たるき)
屋根の骨組みとなる木材です。屋根の傾斜に沿って配置されます。
6. 棟(むね)
屋根の頂上部分です。棟瓦と漆喰で構成されており、雨漏りの原因になりやすい箇所の一つです。
7. 漆喰(しっくい)
棟や壁際で瓦を固定し、隙間を埋める材料です。経年劣化で剥がれやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
屋根の各部位と工事の関係
どの部位に問題があるかによって、必要な工事が変わります。
| 問題箇所 | 主な工事内容 |
|---|---|
| 漆喰のみ | 漆喰補修工事(小工事) |
| 棟全体 | 棟巻き替え工事(中工事) |
| 瓦・下地全体 | 葺き替え工事(大工事) |
